休養の街、リスボン
贅沢な話だけど、ポルトガルは特にこれといって観たいところもなく、朝寝坊とか一日中ゴロゴロしたりして休憩する国。怒涛の毎日だった砂漠の10日間の疲れを癒して、未定すぎる先の計画を立てるために来た。
それでははりきってお散歩です!!エアビーの宿、部屋に日が入らないのは想定外でした!!
ちょうど土曜のこの日、両脇が道路の広い遊歩道でフリマやってた。やってるのは土曜日だけみたい。ラッキー。
タイルの国ポルトガル。どれも可愛いー。
謎緑の池。滝止まってるけど雰囲気だけはなんかいい。
路面電車発見!
坂道用のケーブルカーだね。
落書きすごい。一度も乗らなかったけど、公共交通機関の乗り放題チケの対象にはなってたはず。
広場に出た。青空だし建物の色可愛いし、雰囲気最高です。ポルトガルの文化も影響してるモロッコとはまた違う。みんなちがって みんないい 金子みすゞ
重厚感漂う建物あった。
なんかの博物館か美術館か?
駅でした。ロシオ駅。リスボンの主要駅のひとつ。電車には乗らなかったから中はわからない。5日間滞在して、このロシオ駅周辺に泊まればよかったと思う。
もうどこ歩いても雰囲気いいっす。
タイルの家見つけた!これが唯一の写真。タイルの家はもっといっぱいあったのに。
サン・ドミンゴス教会。たまたま前を通って気になったので入ってみることにした。
とてもシンプル。
シンプルというより、相当古いかあるいは過去に何かあったのか?壊れている箇所が目立って痛々しい印象。未完成に終わっているところもある。
その中で不釣り合いな、やけに綺麗なパイプオルガン。古いの一言で片付けるにはどうも安直すぎる気がする。
というのも対象的なのがこちら、サン・ロッケ教会。
見た目の通り、サン・ドミンゴス教会より新しい教会。とはいえ、400年前も昔、戦国時代に日本の使節団が航海に出て、2年後にリスボンに到着した際に泊まった場所というから歴史は古い。
中はこんな感じ。修復もされているのか、あっちの教会よりも随分華やか。
まるで美術館。
天井まで壁画がある。およそ250年の違いとは思えず調べてみると、サン・ドミンゴス教会は過去に、地震による被害で天井画や祭壇などが壊れ無くなり、再建されてはいるものの、70年前に火事があって再び破壊されてしまったのだそう。そういうことだったのか。
今はその当時のまま保管されているようで、綺麗なパイプオルガンがあるということは日曜にはミサも行われてるんだろう。行きたかった。
それでは先へ進みます。
観光客で賑わう通り。の割に看板に出てるごはんの値段はそこまで高くない感じだった。美味しいかどうかは食べてないのでわかりません!
展望台のエレベーター。歩いてると急に出現する。登ってないのでわかりません!
少し道が広くなってきた。
学生っぽい子たちの演奏やってた。休日ならではですね。
海岸まで来た!
振り返ると壮大な門。ここはコメルシオ広場。夜にはパリピが集まりそうなフェスがあるようでテントの設営してて、それらがどうしても写真に写り込むー。
諦めて次。
こちらは昼間から賑わうこじんまりとした広場。このくらいの規模が落ち着くね
いろんな食べ物屋があって
ジュース屋もあって、
フレッシュジュース、飲んじゃいました。お酒もジュースも6€で、このカップそのまま持って帰れる。リスボンっぽい絵が描いてあるのにそれを撮らないっていうね。
ここの広場、『サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台』って名前がありました。てか広場じゃなくて展望台でした。
そこからの眺め。山の上にはサン・ジョルジェ城が見える。
めちゃくちゃ観光してんじゃんって思ったそこのアナタ。
お見事!!
ビジネス感ゼロフライトと真夏の終わり
リサーチ不足であった。
マラケシュからの早朝の国鉄は順調に走り、ほとんど遅れることなくロアシスでの乗り換えを経て空港に着いた。朝の9時半。
チェックインカウンターが閉まっている。そりゃそーだよねーと、カフェでチョコマフィンひとつ注文して粘り、13時まで3時間待機。
やっとチェックイン開始ー。で、チェックインを済ませ、いざラウンジへ!
はい、使えるラウンジありまてーん。
結局、間に合ったのはいいものの、寒いくらいの空港で6時間待ち続けて、いざフライト!
ポルトガル航空、1時間半のフライトの機内食。えっと、後で出てきたパンは美味しかった。
ポル航はシートにビジネスもエコノミーもなく、ただその境目にカーテンをするだけ、と噂には聞いていたけど、その通りだった。2列シートで普通に隣もいた。特別感はほとんどない、これは最大のボスはエジ公ではなくポル公だったか。
気を取り直して、モロッコからの短いフライト、ポル航、エッグタルトときたら
見えてきましたポルトガル!
砂漠を脱出して地図真上のポルトガルはリスボン、オレンジの屋根の街!
本当に街がオレンジで統一されてる!
ヨーロッパのあの西洋風な建物の感じ、どこも同じ感じかと思っていたけど、どの国にも特徴があるらしい。ポルトガルはタイル。可愛いタイルが敷き詰められている家がたくさん。なのにびっくりするくらい写真撮ってなかった。
近代的な建物ももちろんあって
日本ではあまり見られない、サークル(テキトー)。
どうやって描いたのかわからない壁の落書きはもはや芸術。
どれも迫力のある絵で
とってもユニーク。
そんな街並みを眺めながら、この街でまず最初に訪れたのは
ここはスケールが半端じゃなかった。どんだけ大きいかというと、中に入ってるスーパー、冷蔵庫は3列すべてヨーグルトという品揃え。在庫管理できてるのか不思議なくらいに広くて欲しいものがどこにあるのかわからない。
あとはもう、ないブランドはないんじゃないかってくらいたくさんのブランドが入ってて、お買い物中によくやる、「ちょっと一旦他も見てやっぱり気になったらまた後で来よ♪」ができない。ショップガイドも案内板もポルトガル語でサッパリ(°▽°)一度店を離れたらもう戻れないラビリンス、それがこのコロンボショッピングセンターである(テキトー)。
ここに入って最初に見つけたこのお店で、ポルトガルといえばのお菓子、エッグタルトを食べた。
美味しかったー。
このショッピングモールで何を買ったかって、長袖ですよ。なんならライトダウン的な上着も買ったよね。リスボン寒い。夏は何処へ?
ついでにスープラトゥールバスも攻略
翌日。
2日間のメルズガ滞在も終わり、スープラトゥールのバス停。写真中央の看板、これはわかりづらい。マムーシュの送迎があってよかった。
復路は一番前の席!予約の早い順なので、往復で早めに買っておいてよかった!
あっという間に町が終わった。でも前が見えてるから苦痛度が全然違う。こんな道が続いても楽しい。
乗車二度目なので、マムーシュの朝食から勝手にトゥゴーしてきたゆで卵を食べる心の余裕があります!
なかなか剥けんのです。
そうこうしているうちに次の町へ!往路で覚えてる、ここは少し大きめの町。
ここでも広場で乗客の乗り降りがあって、その後少し進んだところでまた停まった。ん、乗り遅れ乗客?いや、ドライバーが降りた。
ATMかーい。
そして、しばらく走ってお昼休憩。今日のドライバーは「トゥルーティミニッツ!」言わない。これは不親切すぎる。30分のランチ休憩と知ってか知らずかトイレも行かずにバスの中でずっと待ってる人もいた。
往路で改装中だったレストラン、着々と出来上がりつつある。
ごはんを食べる元気がある。スタッフの顔も覚えてる。もう慣れたもんなので、あらかじめたくさん用意されていた料理をもらいます。
それでも食後トイレに行ってる間にクラクション鳴って慌てて乗車した。
再び長い道のり。
そして山に入ります。
今回は酷かった。ドライバーの運転が荒すぎて、峠越えの最中は常にどこかしらからのオエェェェェ…ぺッ!がBGMだった。あと少し予約が遅かったら、と思うと。。
おかげさまで峠休憩でオレンジジュースを飲む余裕もギリギリあった。
そして夕方になるにつれ前方を見せてもらえなくなり
ほぼ時間通りにマラケシュまで帰ってきた。
このバス旅でわかったのは、公式の休憩はランチと峠途中の2回しかないということ。その他のトイレは途中の乗降中にスープラトゥールの事務所もしくはカフェがあれば積極的に行くこと。行く際には必ずドライバーに合図していくこと。そして、酔う人はずっと寝てろ。
砂漠旅の最後は少し綺麗なお部屋のホテル・アマニオテルで!
浴室も綺麗だった。
夜はモロッコっぽくないものを食べました。それくらい、わたしたちの胃はもう限界でした。
翌日早朝。
6時の定刻出発の国鉄に乗って、カサブランカのムハンマド5世国際空港へ。モロッコ最初に経験済みの遅延を想定して、帰りはかなり早めの出発。
帰りは一等席!!
始発だから空いてる!席番とは違うけど、みんなそんな感じなのでここに決めた!
車内販売も優雅に見送る。
完全個室で安心しきった日本人のマナーの悪さよ。
サハラ砂漠攻略ツアー《後編》
ブラック・アフリカのグナワ音楽。日本人に馴染みのない独特なリズムで、不思議な感覚。
かつてサダカという3日間の祭事の間は一日中演奏されていたけど、今では出産祝いや結婚式などの場のみになっているんだとか。
これ、なんていう楽器なんだろう。ホールがないからすごくささやかな音色で、メロディーを奏でているんだろうけど周りがミニシンバルみたいのでガチャガチャやるからほとんど聞こえない謎セッション。
100ディルハムでCDも販売してるようですが、クオリティーが気になるので買っておけばよかったかもとかは思わなかったり思わなかったり。
ミントティーをいただきながら2曲聴いて、あとは一緒に踊りました。
ここでドライバーに、20ディルハムチップを渡せと言われる。ほう。
言われた通りにして、次に行きます。
ここはパリ・ダカール・ラリーのコースなんだそう。あの丘に登って写真を撮るんだ!とドライバー。
丘からの眺め。うーん、きっとすごい舞台なんだろうけどダカールラリーを知らなかったので何に思いを馳せたらいいのかわからない。
この丘では宝石を売ってるおじさんがひとりいた。荷物を増やせないのでスルーします。
次はここ。
大昔は海だったこの場所。
アンモナイトなどの化石、取り放題!
小さい化石ならあるすぎるほどある。しばらく探して、ドライバー「プレゼントフォーユー」っていろいろくれた。探すのうまい。
白いのはたぶん水晶。磨くと光るのかな。細長いのはイカだって。へー!暑いから車に戻して。
で、乗りました。車走ってます。暑いです。
ドライバーも一緒に走ります。
上に乗ったまま景色を堪能します。シートベルト的なのはないので、なんかあったら車体を叩け、と。何度も振り落とされそうになったけど、すべては自己責任です。
移動民族ベルベル人のおうち。
住んでは移動、住んでは移動を繰り返してるそう。食料を食べ尽くす前に移動するとかは聞いたことあるけど、今のこの時代にその暮らしを続ける意味ってなんだろう。
カーペット作ってるおばちゃん。
ミントティーとパンでおもてなししてくれた。パサパサはもう…ミントティーありがとね。ドライバー「おまえらも食えよ」と寝転んでパンむしゃむしゃ。
フェネックいた。すごく大人しくて一度捕まったら人の手から逃げようとはしないけど、
下ろしたらソッコーで可能な限り遠いところまで逃げる。地に立つと野性を思い出すのかな。
フェネックを飼うのは夜中、サソリを食べてくれるからなのだそう。サソリ、いるんだねぇ。昨日は見なかったけど。
あとヤギと、
放し飼いなのに逃げない鶏が奥に一羽いた。
ベルベル人の彼女が作ったカーペット。
の傍らでこの地域で聞き慣れた着信音が鳴ってた。古今混在してるのね。サハラにも電波はあるのだ。
帰りしな、20ディルハムを彼女にチップで渡せとドライバー。まさか1000ディルハムのほかにこんなに出費があるとは!このツアーの途中、希望でATMに寄るメニューがあるのはこのためなのか?モロッコ滞在に合わせてお金を使ってて持ち金がほとんどないのでコインで許して。
チップ文化に慣れない女2人。そうならそうと最初からツアー料金に組み込んでくれ。少しうんざりしてきた。
もう少しでサンセット。暑いです。
インスタ映えするところだ!サンセットを撮れってはりきるドライバー。でももう我ら暑すぎて帰りたいのです。グッドコンディションで快適のはずの四駆、砂漠を走るときはエアコン消すなんて聞いてないのー。
いいのか?あと少しでサンセットだぞ?見えるとこ行かなくていいのか?って聞かれたけど、ノーセンキュー。テンション下がりきって無言の車内。マムーシュに帰ります。
そういえば、プレゼントの化石はふたりしてドアポケットに置き忘れてきたな。
サハラ砂漠攻略ツアー《前編》
砂漠キャンプも終わり、お次はサハラ砂漠一周ツアー。
午前スタートもあるけど、砂漠キャンプの朝帰りということもあって、午後16時頃スタートでサンセットが見れるほうにした。
三菱の四駆で周るこのツアーは全長80kmのサハラ砂漠のいろんな表情を見ることができる。マムーシュのモハさん曰く、このツアーに参加すればサハラ砂漠は完璧、なのだそう。
ちなみに4時間程度のツアー、車一台1000ディルハムなので人数が多いほどお得です。
それではまずはオアシス。
この井戸のようなもの。奥に6つほどあって、深さは1、2mほど。それぞれが繋がっていて、砂漠の地下水をここに流している。この建設には日本人の支援があったのだと。アフリカのほうで学校作ったとか聞くけどここもそうなんですね。
水は冷たい。
その水はここに流れてきていて、
ここがオアシス。なんか想像してたのと違う。畑みたいになってる。
区画は日本と似たような感じで、それぞれにひとつ入り口がある。
あ、カエルですね。
こんな風に入り口を土でせき止めていて、この土を中央に移動させ流れを変え水を入れる。5時間経ったら土を戻し次の入り口を同じようにする、を繰り返して、それぞれが同じだけ水が入るようにしているのだそう。アナログだけど、雨の降らない土地の限られた水資源を効率よく供給できるようになってる。
ミントが育ってた。これをみんな煎じて飲んでるんだ。
ナツメヤシとデイツとイチジクって言ってたと思うけどどれがどれなのかね。忘れた。いろんな植物が育ってる、まさにオアシス。
水もそのまま飲めそうなくらいに綺麗。
1km先までずっと続いてるのだそう。オアシス農業ですね。
次はアルガンオイルのお店。
手前の実の殻を剥いて石臼ですり潰して出てくるのがオイルなのだと。想像していたのと違う!説明聞くだけ聞いてなにも買わなかった。ごめんよ。
湖に移動します。
フラミンゴいっぱい。オアシスってこういう感じかと思っていたけど、これは湖なんだって。
警戒心の強いフラミンゴ、ガイドさんがクラクション鳴らしたら一斉に飛んでった。「photo! photo!」小さくてよくわかりません!フラミンゴは花鳥園で見てるよりピンクじゃなかった。
ところどころ緑が残るこの一帯は、9〜12月に降る雨で一面湖になるのだそう。広い。
湖の後はまた砂漠に戻ります。
「different color dessert!」とドライバー。クセの強い英語で説明してくれます。まぁ、人のことは言えないけど。
黒砂と赤砂の混じった場所。四駆なので砂丘の上を走り回る!ジェットコースターのようで面白いし、砂漠で柔らかいから走り心地がなんともいえない不思議な感覚。
そしておもむろに車を降りるドライバー。
「写真を撮りに行く。付いて来い」
やっと車内のエアコンが効いてきたのに!写真では伝わらないと思うけど、外はめちゃくちゃ暑い。でもせっかくのツアー、とりあえず着いて行きます。
少し歩いて、ポイントに着いたらしい。「マダム。カメラを寄こせ」と、で、そこでふたりでジャンプをしろ、と。
どうしてこうなってしまうんですかねぇ。
砂漠の日の出は眩しかった
日の出時間を過ぎての出発。どこまで行けるんですかね?
他のツアー。あそこ眺め良さそう!
辺りはもうこんなに明るくなってる、けどどうやらこちらもポイントに着いた模様。ラクダから降りて急いで砂丘を登ります。
全然低いけど…
来た!
砂漠の日の出。やはりギリギリで、着いてすぐ出てきたから登りながらのご来光。呆気なかった。低いとこで誤魔化された感が否めない。
それでも、まぁ、それなりに、綺麗な日の出を拝めたからよしとしよう。
もう見たから早く帰りたい、の みねこ。
みんな思い思いに朝のひとときを過ごします。
毛布の上に半袖で寝てたエスパニョールイタリア人。それすらも美しく見える砂漠ご来光マジック。
気が済んだのでゆったりとリヤドへ帰ります。このさ、曲がってるんだよね、毛布、右寄りに。そういうもんだと思って乗ってたけど、みねこに言われて気づいた。わたし最初からずっと右に傾いてた。
これで、一泊二日の砂漠キャンプツアーも終わり。日の出日の入りに合わせての出発なので冬より4時間ほど短め。あっという間でした。本当に何もかも美しかった。いつかまた来ることがあるなら、今度は絶対満点の星を狙う。
サイッド、マリー、ありがとうございました!