サハラ砂漠攻略ツアー《後編》
ブラック・アフリカのグナワ音楽。日本人に馴染みのない独特なリズムで、不思議な感覚。
かつてサダカという3日間の祭事の間は一日中演奏されていたけど、今では出産祝いや結婚式などの場のみになっているんだとか。
これ、なんていう楽器なんだろう。ホールがないからすごくささやかな音色で、メロディーを奏でているんだろうけど周りがミニシンバルみたいのでガチャガチャやるからほとんど聞こえない謎セッション。
100ディルハムでCDも販売してるようですが、クオリティーが気になるので買っておけばよかったかもとかは思わなかったり思わなかったり。
ミントティーをいただきながら2曲聴いて、あとは一緒に踊りました。
ここでドライバーに、20ディルハムチップを渡せと言われる。ほう。
言われた通りにして、次に行きます。
ここはパリ・ダカール・ラリーのコースなんだそう。あの丘に登って写真を撮るんだ!とドライバー。
丘からの眺め。うーん、きっとすごい舞台なんだろうけどダカールラリーを知らなかったので何に思いを馳せたらいいのかわからない。
この丘では宝石を売ってるおじさんがひとりいた。荷物を増やせないのでスルーします。
次はここ。
大昔は海だったこの場所。
アンモナイトなどの化石、取り放題!
小さい化石ならあるすぎるほどある。しばらく探して、ドライバー「プレゼントフォーユー」っていろいろくれた。探すのうまい。
白いのはたぶん水晶。磨くと光るのかな。細長いのはイカだって。へー!暑いから車に戻して。
で、乗りました。車走ってます。暑いです。
ドライバーも一緒に走ります。
上に乗ったまま景色を堪能します。シートベルト的なのはないので、なんかあったら車体を叩け、と。何度も振り落とされそうになったけど、すべては自己責任です。
移動民族ベルベル人のおうち。
住んでは移動、住んでは移動を繰り返してるそう。食料を食べ尽くす前に移動するとかは聞いたことあるけど、今のこの時代にその暮らしを続ける意味ってなんだろう。
カーペット作ってるおばちゃん。
ミントティーとパンでおもてなししてくれた。パサパサはもう…ミントティーありがとね。ドライバー「おまえらも食えよ」と寝転んでパンむしゃむしゃ。
フェネックいた。すごく大人しくて一度捕まったら人の手から逃げようとはしないけど、
下ろしたらソッコーで可能な限り遠いところまで逃げる。地に立つと野性を思い出すのかな。
フェネックを飼うのは夜中、サソリを食べてくれるからなのだそう。サソリ、いるんだねぇ。昨日は見なかったけど。
あとヤギと、
放し飼いなのに逃げない鶏が奥に一羽いた。
ベルベル人の彼女が作ったカーペット。
の傍らでこの地域で聞き慣れた着信音が鳴ってた。古今混在してるのね。サハラにも電波はあるのだ。
帰りしな、20ディルハムを彼女にチップで渡せとドライバー。まさか1000ディルハムのほかにこんなに出費があるとは!このツアーの途中、希望でATMに寄るメニューがあるのはこのためなのか?モロッコ滞在に合わせてお金を使ってて持ち金がほとんどないのでコインで許して。
チップ文化に慣れない女2人。そうならそうと最初からツアー料金に組み込んでくれ。少しうんざりしてきた。
もう少しでサンセット。暑いです。
インスタ映えするところだ!サンセットを撮れってはりきるドライバー。でももう我ら暑すぎて帰りたいのです。グッドコンディションで快適のはずの四駆、砂漠を走るときはエアコン消すなんて聞いてないのー。
いいのか?あと少しでサンセットだぞ?見えるとこ行かなくていいのか?って聞かれたけど、ノーセンキュー。テンション下がりきって無言の車内。マムーシュに帰ります。
そういえば、プレゼントの化石はふたりしてドアポケットに置き忘れてきたな。